田村耕一(タムラ コウイチ)
当社では田村耕一の陶芸品を出張、宅配、予約持込にて買取させていただきます。陶芸、工芸品を専門に買取しておりますので自信があります。人間国宝や有名物故作家だけでは無く、他店では取り扱いをしていない現代の陶芸家のものでも買取りしております。まずは気軽にご相談ください。
同じ作家のものでも、種類や箱書きの有無によって査定金額に大きな違いがあります。写真や電話等で、できるだけ詳しくお伝えください。
- 同じ作家の壷でも図案や技法によって、金額が10倍以上違うこともあります。
- 箱も重要な査定のポイントです。作家本人の署名がある「共箱」所定の鑑定人、親族や弟子などの書付がある「識箱」同じ箱付でも査定額が違います。
- 作家の銘があっても作家本人作では無い工房作品や窯、監修品など大量につくられている日用品に近いものもあります。
田村耕一 作家情報
田村耕一は、に栃木県佐野市で生まれました。23歳で東京美術学校工芸家図案部を卒業すると、大阪府の私立南海商業学校でデザインの教師となりました。同年に堺の吉向窯を訪れ、そこで作陶に興味を持ちます。京都の松風研究所に輸出陶器のデザイナーとして入所して富本憲吉に師事をし、故郷に戻ると赤見窯の創業に参画し、同年、第二回栃木県芸術祭初めての工芸展に、鉄絵銅彩百日草文鉢を出品して芸術祭賞を受賞しました。そこで審査員の濱田庄司に認められます。
佐野に倒焔式の薪窯を築きました。のちに濱田庄司の推薦によって技官となり、栃木県窯業指導所を辞めました。そして佐野に四袋の登り窯を築いて本格的な作家活動に入ったのです。作風は鉄絵の技法を基本にしており、イスタンブール国際陶芸展グランプリ等、国内外で多数の賞を受賞しました。その後、鉄絵陶器で、重要無形文化財保持者に認定されています。
1987年に逝去しました。享年68歳でした。
田村耕一は昭和40年代後半から鉄釉(黄褐釉や黒釉、柿釉など)に加えて辰砂釉(釉中の銅分が還元されて紅色に発色する)や青磁釉を扱う事が増えました。しかし絵付け主体の構成については大きな変化はありません。一貫して鉄釉の変化を取り入れた絵付けを中心に展開しました。その鉄絵により、優れた表現上の成果を挙げた作家です。
田村耕一 略歴
1918年 | 栃木県佐野市で生まれる |
1941年 | 東京美術学校工芸家図案部を卒業。 堺の吉向窯を訪れ作陶に興味を持つ。 |
1946年 | 松風研究所に輸出陶器のデザイナーとして入所。 富本憲吉に師事。 |
1948年 | 赤見窯の創業に参画。 鉄絵銅彩百日草文鉢を出品して芸術祭賞を受賞、審査員の濱田庄司に認められる。 |
1949年 | 佐野に倒焔式の薪窯を築く。 |
1986年 | 鉄絵陶器で重要無形文化財保持者に認定 |
1987年 | 逝去 |
作家と関連の深いやきもの紹介
鉄絵
- 鉄絵は透明釉の下に描かれる釉下彩の一種で、酸化鉄(鉄に生じるサビの成分)を含む絵の具で下絵を描く技法です。素焼きした素地に絵を描いて、その上に釉薬をかけて焼成します。これを釉下彩(ゆうかさい)といい下絵付けと呼びます。
酸化鉄を含む材料といっても、黄土、鬼板(おにいた)、黒浜、ベンガラ、水打ち等たくさんの種類があります。これらの材料を砕いて絵の具状にして描画します。発色は釉の厚みと酸化鉄の含有量によって黄~褐色~黒~茶色と差が出ます。濃度が薄い黄色から濃くなると黒色になる傾向はあります。
鉄絵の重要無形文化財保持者(人間国宝)に田村耕一が認定されました。田村耕一は人柄を表すような素朴な鉄絵を得意として、心温まるような作品を残した希有な陶芸家でした。
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