徳田八十吉（トクダ ヤソキチ）

徳田八十吉 作家情報

初代徳田八十吉の号は鬼仏となっています。1873年に生まれて、1956年に亡くなりました。その作風は、吉田屋窯風の作風でした。自らが優秀な陶工でありながらも、指導者としても優れた人物で浅蔵五十吉や、二代目、三代目の徳田八十吉を育て上げました。
二代目徳田八十吉は1907年に生まれて1997年に亡くなっています。1923年に、初代徳田八十吉の養子となり師事しています。1956年に二代目徳田八十吉を襲名しました。九谷焼の近代化の推進に尽力をしました。1988年、長男に八十吉の名を譲りました。その後には百々吉を名乗っています。初期の号は魁皇でした。
三代目徳田八十吉は、1933年に生まれて2009年に亡くなりました。金沢美術工芸大学短期大学工芸家陶磁を専攻していましたが中退しています。初代と二代目に師事して1988年に、三代目を襲名しました。第11回日本陶芸展で大賞の秩父宮賜杯を受賞、重要無形文化財の彩釉磁器の保持者に認定されるなどの経歴をもちます。
四代目徳田八十吉は、1961年に三代目徳田八十吉の長女として生まれました。青山学院女子短期大学を卒業しています。三代目が亡くなった事で2010年に八十吉を襲名しました。

三代目徳田八十吉の作品の特徴ですが、釉薬で色彩を調整する事による鮮やかな群青色です。そこには三代目徳田八十吉の個性が確かに息づいています。国内だけでは無く、海外でも多数の作品を発表して高い評価を得ています。作陶だけでは無く古九谷の学術研究にも尽力をしました。